NAKA Dance Theater

NAKA について

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THE COMPANY ザ・カンパニー

2001年に設立されたNAKAダンス・シアターは、ダンス、ストーリーテリング、マルチメディアインスタレーションやサイト・スペシフィック・アートを利用して実験的なパフォーマンスを制作し上演しています。

NAKAは、地域社会とパートナーシップを築き、人々の歴史と民間伝承を合わせ、観る人が社会問題を複眼的に考えられるように、様々な方法を用いたパフォーマンスで表現します。

近年の作品には、「人種のプロファイリングと国家の残虐行為」、「原産作物の遺伝子組み換え」「水の商品化」、「文化の植民地化」「災害時の人間の葛藤」をテーマとしたパフォーマンスがあります。 NAKAは人と集い、さまざまなバックグラウンドを持つ多様な文化集団との親交を深め、意見交換や市民参加を奨励しています。


2001年からラテンアメリカ系のトランスジェンダーが集うコミュニティ、メキシコ系アメリカ人と日系アメリカ人のコミュニティ、そしてサンフランシスコのアルゼンチンタンゴダンサーのコミュニティと共に作品を制作。

2005年から2008年まで、ODCシアターのアーティスト・イン・レジデンスとして招待され、 2006年、「Dance Magazine誌の選ぶ25のアーティストに選ばれました。

2007年、「ウイトラコーチェの復讐」のパフォーマンス環境を制作(創造)するEastside Arts Alliance(イーストサイド芸術連合)に所属する東オークランドの芸術家組織と(有色人種芸術家集団の地域オーガナイザーであるビジュアル・アーティスト達とコラボ。同年、アルゼンチンのブエノスアイレスで開催された演劇政治学会のエンキュエントロ研究院へ招待される。

2008年と2014年には、ミネアポリス、フィラデルフィア、シアトルでのSCUBAツーリングネットワーク公演のサンフランシスコ代表として(抜擢)選任(出演)。2010-11年には、モンタルボ・アーツ・センターのルーカスアーティストレジデンシー・プログラムでアーバイン・フェローに選ばれる。

2016年、「RACE」を作成: テンダーロインの住人と深めた関係やこのコミュニティをサポートするために長い時間携わって来た芸術家、非営利団体、支持者たちの強力なネットワークを描いた物語。

このプロジェクトは、荒廃した路地を公園に一新させる「テンダーロイン国有林」と呼ばれる団体と、住宅援助施設であるレジデンシャルホテルの居住者が、

様々な芸術の技法を用いて個々を表現するプログラム「アンネ・ブルテンタルのスカイウォッチャー・プログラム」との継続的な関係を築く事にも貢献しました。

NAKA ダンス・シアターの作品は、(これまでに)ダンサーズ・グループのオンサイト(ONSITE)、イエルバ・ブエナ・センター・オブ・アーツ、ODCシアター、クイア・アーツ・(祭)フェスティバル、ニューヨークのジャドソン・チャーチ・ムーブメント・リサーチ、イエルバ・ブエナ・コレオグラファーズ(祭)・フェスティバル、カリフォルニア州立大学イーストベイ、アジア太平洋アイランダー文化センターパフォーマンスシリーズ、オークランドのカリフォルニア美術館、サンフランシスコアジア美術館で上演されています。

Kajiyama

Photo by Kim Anno and Kyung Lee

Photo by Kim Anno and Kyung Lee

KAJIYAMA カジヤマ

デビ―・カジヤマは、繰り返しの中で感じるシンクロ、大混乱で何が起こっているのか理解できない混迷状態に浸る事、そして驚きが大好きです。 彼女は、米国カリフォルニア州のセントラルバレーで生まれ、祖父母が経営する胡桃とサクランボの農場で育ち、東京にも数年間居住。 彼女の関心は、文化研究、社会正義そしてパフォーマンスが交差した部分を表現する事です。

カジヤマは、ジェニー・ビットナー氏に執筆、ジミ・ナカガワ氏に太鼓、アン・ブルーセンサル氏に社会実践、キラ・キルシュ氏、サラ・シェルトン・マン氏、ニタ・リトル氏に動き(ムーブメント)の研究を師事し、情熱的なスーザン・タケハラ氏、そしてオークランドのイーストサイド芸術同盟のカルチャー・ワーカーの面々から影響を受ける。

デビーの作品には、主に秘話・逸話への関心を描いた作品、パフォーマンスに取り入れるオブジェやオブジェの動きを象徴とした作品、意識と無意識の間の境であるリミナル状態を表現した作品などが含まれている。

2001年から国内外で発表されているNAKAの8つのフル・イブニング・プログラムや短編作品を多数作成している。 ダンディライオン・ダンス・シアター、ジューン・ワタナベ・カンパニー、ザッコ・ダンス・シアター、ザ・ダンス・ブリッジ、ソメイヨシノ太鼓アンサンブルと共演。キューバでは、お盆祭りでの踊りや音楽に貢献し、日系移民の口述歴史を実施した。

カジヤマは、ジェラッシ・レジデント・アーティスト・プログラムに招かれ、モンタルボのルーカス・アーティスト・レジデンシー・プログラムのアーバイン・フェローに選任、Jimi Nakagawa氏の下でACTA修行生として太鼓修行。 2014年デラ・デビッドソン賞を受賞。 

Artist Statement デビ―カジヤマからのメッセージ

感情と五感を呼び起こすパフォーマンスを明示するために、共同制作を進めています。 私は、表で語られる必要がある、曖昧で、まだ形もなさず、ささやかれるだけで世の中では語られていない隠れたストーリーが大好きです。また、物、イメージ、動体、夢の中にある物語を掘り起こす作品に関心があります。

私は、権力のシステムが目に見えなくなり、それが当たり前になっている事を批判的に見ています。謙虚さを実践することは、私たちが培う人間関係にどのような影響を与えるでしょうか? どのようにパフォーマンスは、観る人たちの視点を変える事が出来るでしょうか?私たちの経験、人間関係、そして私たちが暮らしている権力機構によってどのように行動(アクション)が形成されるのでしょうか?

夢、無意識、即興、直観を元にして、言葉の形や動作、そして普通とは違った方法で使われる物をぶつけて空間を彫刻し、私たちの世界に皆さんをお招き致します。芸術を創り上げる私たちだけではなく、コラボレーターの皆さんと観る人たちが一つになり、不可能と思える事を考えられるようになる豊かな可能性を生み出して行きます。